序 章 「七人の侍」の政治学 1 「本人」と「代理人」で考える政治 2 合理的な個人 第1部 統治の正統性――政治の課題とは何か 第1章 政策の対立軸 1 あなたはどんな考えを持っていますか 2 政策の対立軸 3 一次元モデルから三次元モデルへ 第2章 政治と経済 1 資源配分のメカニズムとしての市場 2 市場の失敗 3 政府は何をもたらすか ●政府の失敗を越えて 第3章 自由と自由主義 1 古典的自由主義 2 古典的自由主義の展開 ●消極的自由と積極的自由 3 福祉国家型自由主義とその批判 第4章 福祉国家 1 福祉国家の政策レパートリー 2 福祉国家をもたらしたもの 3 福祉国家がもたらしたもの 第5章 国家と権力 1 三つの国家観 2 近代国家とその正統化原理 3 権力をめぐる諸理論 第6章 市民社会と国民国家 1 「公」と「私」 2 市民社会 3 ナショナリズムとコスモポリタニズム 第7章 国内社会と国際関係 1 国際関係の特質 2 国民国家システムの形成と拡大 3 国際関係をどう見るか 第8章 国際関係における安全保障 1 安全保障のジレンマとその回避 2 武力紛争の回避 3 冷戦後の安全保障 第9章 国際関係における富の配分 1 国境を越える経済的交流の増大 2 非対称的な相互依存 ●南北格差 3 経済的交流の増大と国家 第2部 統治の効率――代理人の設計 第10章 議 会 1 議会の比較 2 日本の国会 3 議会と政党 第11章 執 政 部 1 日本の内閣制度 2 総理大臣の政治学的分析 3 執政部の比較論 ●議院内閣制と大統領制 第12章 官 僚 制 1 NPMの中の官僚制 ●民間活力の利用と競争原理の導入 2 官僚制の合理性と非合理性 ●官僚制の「逆機能」 3 国民,政治家,官僚 第13章 中央地方関係 1 中央地方関係論 2 地方分権改革 3 日本の中央地方関係 第14章 国際制度 1 アナーキー下における国際協調 2 国際レジーム(国際制度)の形成,変容,効果 3 グローバル・ガヴァナンスと国際制度 第3部 統治のプロセス――代理人の活動 第15章 政策過程 1 意思決定 2 課題設定と政策決定 3 政策実施と政策評価 第16章 対外政策の形成 1 対外政策の決定 2 対外政策決定と国内社会,国際関係 3 国際的相互依存の進展と対外政策決定過程の変容 第17章 制度と政策 1 国 家 論 2 歴史的制度論 3 合理的選択制度論 第4部 統治のモニタリング――何がデモクラシーを支えるか 第18章 デモクラシー――理想と現実 1 古代の民主政と近代の民主政 2 近代における自由民主主義体制の成立 3 現代民主主義論 第19章 投票行動 1 合理的市民像の形成と崩壊 2 無党派層の増大の意味 ●デモクラシーを支える有権者は消えるのか 3 合理的市民像の再構築 ●有権者の合理性の再確認 第20章 政治の心理 1 政治的態度,政治的価値観,政治文化とデモクラシー 2 政治文化変容のメカニズム 3 価値観の変容とニューポリティクスの出現 第21章 世論とメディア 1 世論の動向 2 マスメディアの世論への影響 3 合理的市民とメディア ●合理的な市民 vs.メディアの強力効果 第22章 選挙と政治参加 1 投票 ●選挙における政治参加 2 選挙制度 ●本人が代理人に意思を伝えるためのしくみ 3 政治参加の多様化 ●選挙以外の政治参加 第23章 利益団体と政治 1 利益団体 2 日本の利益団体 3 利益政治のパターン 第24章 政 党 1 政党の役割と機能 ●なぜ政党が必要なのか 2 政党組織 ●政党内の構造 3 政党システム 引用文献・事項索引・人名索引 ◆ COLUMN コラム6-1 アファーマティブ・アクション コラム7-1 主権概念の再検討 コラム11-1 大統領制か議院内閣制か論争の近況 コラム12-1 日本におけるPFI コラム17-1 合理的選択制度論に基づく近代日本研究に対する歴史学者の批判 コラム19-1 政党支持態度という心理 コラム20-1 政治的態度と政治意識 コラム20-2 ミルグラムの心理学実験 コラム22-1 ドント式――比例代表制における議席配分方式 コラム22-2 1票の格差と選挙区の区割り |