|
21世紀,日本に死刑は存置するのか
団藤 重光 (元最高裁判所判事)/著
2000年04月発売
四六判上製カバー付 ,
562ページ
定価 4,950円(本体 4,500円)
ISBN 4-641-04184-9
○在庫あり
※「在庫あり」の商品でも,各ネット書店で在庫がない場合がございます。その場合は,最寄りの書店に直接ご注文ください。
|
年に2回,数名ずつの死刑執行が定例のようになってしまった日本。凶悪な事件が起こるたびに死刑の声が高まるなか,あえて死刑廃止を訴える著者の思いは,いよいよ深く確信に満ちたものになっている。21世紀,日本の選択にむけて,著者からの真摯なメッセージ。
「死刑の問題は,社会的な問題であるとともに,人々の心の問題である。犯人に対する関係でも被害者に対する関係でも,その身になって考える思いやりの心が根底になければならない。私は正義を重んじる点では人後に落ちないつもりだが,こうした人間的な思いやりの心を欠くときは,正義は名ばかりの虚しいものになってしまう。人間的な思いやりのある社会においてこそ,正しい死刑論が可能になり,死刑廃止論も完全に結実するであろう。私は,それを次世紀に期待する。」
|
《主な目次》 第I部 死刑廃止を訴える 第II部 死刑廃止を考える 第III部 死刑についての二,三の省察 第IV部 資 料 第V部 Toward the Abolition of the Death Penalty
|