学習が進む，理解が深まる。法学がもっと面白くなる。

法学教室　2019年８月号(No.467)

2019年07月26日　発売
定価  1,569円(本体 1,426円)

ここ数年の恒例で，8月号は仕事やキャリアについての特集を組んでいます。今年は，「仕事と法学のつながり」をテーマに，法学部・法科大学院を卒業した先輩たちへのインタビューを特集1としました。対象としても，あえて法曹を外し，学生のみなさんが就職先として思い描きやすい業種を中心にしてみました。現在の学習がどう仕事とつながっているのか，先輩たちの経験を自分のキャリアを考えるための参考にしてみてください。

特集2では，労働法の特集です。興味を惹くストーリーを起点に，働くときに知っておくべきルールのポイントをわかりやすく解説しています。

---

この1冊を，「仕事」や「働く」ことを考えるきっかけにしてください。

※目次のの記事にはウェブサポートがあります。

---

◆特集1　仕事と法学

Ⅰ 金融…前田沙矢香……10

Ⅱ メーカー…石川佳樹……14

Ⅲ インフラ…荒木香奈……18

Ⅳ 商社…葭中　聡……22

Ⅴ マスコミ…遠山愛菜……26

Ⅵ 情報通信…塩原優子……30

Ⅶ 地方自治体…三上義広……34

Ⅷ 中央官公庁…光永祐子……38

Ⅸ 独立行政法人…徳田真人……42

Ⅹ その他団体…海野　誠……46

ⅩⅠ 組織内弁護士…三宅京子……50

◆特集2　ポケットに労働法を

小西康之／篠原信貴／河野奈月

1 労働関係の成立――就活を乗り切る！……55

2 労働条件・賃金――働き方って人生設計……58

3 労働時間・休暇――仕事とプライベートのバランス？……63

4 労働者の健康と安全――健やかなる時も病める時も……？……66

5 労働組合――みんなで集まれば怖くない？……70

【巻頭言】

「全部覚えるんだ！　人の命がかかっているんだぞ」――Not as a Stranger（アメリカ，1955年）より…斎藤　誠……1

【法学のアントレ】〔第29回〕

博士論文を書いて大学の先生になろう――ちょっと特殊な論文について…鳥山泰志……2

【法律用語のトリビア】〔第5回〕

証明――刑事裁判における証明論の謎…中川孝博……4

◆講座

探検する憲法――問いから始める道案内〔第17回〕

憲法はどのような「危機」に直面しているのか…吉田俊弘／横大道　聡……74

スタンダード行政法〔第5回〕

第2章　行政組織…村上裕章……83

ケースで考える債権法改正〔第5回〕

請負における報酬債権――仕事完成不能の場面を中心に…吉永一行……89

会社法判例――より深く学ぶ，考える〔第23回〕

債務超過会社の倒産局面における株主の地位と取締役の責任――福岡高判平成26・6・27金判1462号18頁等を題材に…黒田　裕／増田友樹……97

事例で考える民事訴訟法〔第17回〕

通常共同訴訟，同時審判申出共同訴訟…名津井吉裕……105

【演習】

憲法…安西文雄……114

行政法…高橋信行……116

民法…原田昌和……118

商法…今井克典……120

民事訴訟法…北村賢哲……122

刑法…亀井源太郎……124

刑事訴訟法…松田岳士……126

【判例セレクトMonthly】

〔商法〕標章の続用と会社法22条1項の類推適用（東京地判平成31・1・29）…高橋英治……129

〔民訴法〕子の引渡しを命ずる審判にもとづく間接強制決定の可否（最決平成31・4・26）…今津綾子……130

〔刑法〕交番の警察官に対し違法薬物を所持した犯人が逃走を図ったと誤信させて被告人を追跡させる等した行為に偽計業務妨害罪の成立が認められた例（名古屋高金沢支判平成30・10・30）…安田拓人……131

〔刑訴法〕同時傷害の特例が求める挙証責任の転換と被告人側による立証（名古屋地判平成30・11・26）…宇藤　崇……132

◆イチオシ!!〔最終回〕

「自分で翔べない人間はコンピューターに仕事をうばわれる」――外山滋比古『思考の整理学』　稲葉和香子……142

◆法律書ランキング

全国大学生協／紀伊國屋書店（2019年4月～6月）……143

Book Information

黒田有志弥=柴田洋二郎=島村暁代=永野仁美=橋爪幸代『社会保障法』……113