民事訴訟の対象
1　法律上の争訟（最三小判昭和55・1・11）●伊藤　眞
2　訴訟と非訟――夫婦同居の審判（最大決昭和40・6・30）●佐上善和

（１）管 轄
3　移送――裁量移送の要件（最二小決平成20・7・18）●藤本利一

（２）除斥・忌避
4　忌避事由（最二小判昭和30・1・28）●木川裕一郎

（１）当事者の確定
5　氏名冒用訴訟（大判昭和10・10・28）●村上正子
6　死者を当事者とする訴訟（大判昭和11・3・11）●上田竹志
7　法人格の非同一性（最二小判昭和48・10・26）●堀野　出

（２）当事者能力
8　法人でない社団の当事者能力（最一小判昭和42・10・19）●池田辰夫
9　当事者能力と登記請求権（最二小判昭和47・6・2）●田邊　誠
10　民法上の組合の当事者能力（最三小判昭和37・12・18）●名津井吉裕

（３）当事者適格
11　入会団体の当事者適格（最三小判平成6・5・31）●山本和彦
12　法定訴訟担当――遺言執行者（最二小判昭和51・7・19）●笠井正俊
13　任意的訴訟担当――業務執行組合員（最大判昭和45・11・11）●松原弘信
14　法人の内部紛争（1）――原告適格（最三小判平成7・2・21）●徳田和幸
15　法人の内部紛争（2）――被告適格（最一小判昭和44・7・10）●日比野泰久

（４）訴訟能力
16　意思能力（最二小判昭和29・6・11）●小田　司
17　離婚訴訟と特別代理人（最二小判昭和33・7・25）●大橋眞弓

（５）法人の代表
18　代表権と表見法理（最三小判昭和45・12・15）●酒井博行

（６）訴訟代理
19　訴訟代理人の代理権の範囲（最一小判昭和38・2・21）●二羽和彦
20　弁護士による代理――双方代理（最大判昭和38・10・30）●三谷忠之

（１）給付の訴えの利益
21　給付の訴え――登記請求訴訟（最二小判昭和41・3・18）●萩澤達彦
22　将来給付の訴え――大阪国際空港事件（最大判昭和56・12・16）●長谷部由起子

（２）確認の利益
23　遺言無効確認の訴え（最三小判昭和47・2・15）●坂原正夫
24　遺産確認の訴え（最一小判昭和61・3・13）●加藤哲夫
25　具体的相続分確認の訴え（最一小判平成12・2・24）●下村眞美
26　遺言者生存中に提起された遺言無効確認の訴え（最二小判平成11・6・11）●宇野　聡
27　条件付法律関係の確認――敷金返還請求権の確認（最一小判平成11・1・21）●佐藤鉄男
28　将来の法律関係の確認――雇用者たる地位の確認（東京地判平成19・3・26）●野村秀敏
29　債務不存在確認訴訟の訴えの利益（最一小判平成16・3・25）●小林秀之

（３）形成の訴えの利益
30　株主総会決議取消しの訴え（決議の瑕疵を争う訴え）（最一小判昭和45・4・2）●田頭章一

（４）訴訟要件
31　訴権の濫用（最一小判昭和53・7・10）●山城崇夫

（５）訴えと請求
32　請求の特定――東海道新幹線騒音事件（名古屋高判昭和60・4・12）●原　強
33　訴えの交換的変更（最一小判昭和32・2・28）●渡部美由紀
34　占有の訴えと本権の訴え（最一小判昭和40・3・4）●西澤宗英
35　境界確定の訴え（最一小判昭和43・2・22）●永井博史

（６）訴えの提起とその効果
36　訴え提起と不法行為（最三小判昭和63・1・26）●西川佳代
37　重複する訴え（1）――債務不存在確認請求と手形訴訟（大阪高判昭和62・7・16）●北村賢哲
38　重複する訴え（2）――相殺の抗弁（①最三小判平成3・12・17　②最三小判平成10・6・30）●本間靖規

（１）期日・期間・送達
39　郵便に付する送達（最一小判平成10・9・10）●山本　研
40　補充送達の効力（最三小決平成19・3・20）●松下淳一

（２）口頭弁論の整序
41　口頭弁論の再開（最一小判昭和56・9・24）●安西明子

（３）責問権
　 →Appendix14（質問権の放棄・喪失）参照

（４）弁論の公開
　 →Appendix15（秘密保持命令）参照

（１）訴訟行為
42　攻撃防御方法の提出と信義則（最三小判昭和51・3・23）●吉田直弘
43　和解による訴訟の終了と建物買取請求権の帰趨（東京地判昭和45・10・31）●宮川　聡
44　相殺に対する反対相殺（最一小判平成10・4・30）●坂田　宏

（２）攻撃防御方法の提出時期
45　時機に後れた攻撃防御方法の提出（最二小判昭和46・4・23）●出口雅久

（３）当事者の主張の要否
46　当事者からの主張の要否（1）――所有権喪失事由（最一小判昭和55・2・7）●山田　文
47　当事者からの主張の要否（2）――代理人による契約締結（最三小判昭和33・7・8）●萩屋昌志
48　当事者からの主張の要否（3）――公序良俗（最一小判昭和36・4・27）●水元宏典
49　当事者からの主張の要否（4）――所有を推認させる事実（大判大正5・12・23）●中西　正
50　相手方の援用しない自己に不利益な事実の陳述（最一小判平成9・7・17）●松村和德
51　権利抗弁――留置権（最一小判昭和27・11・27）●酒井　一

（４）裁判所の釈明
52　裁判所の釈明権（最一小判昭和45・6・11）●大濱しのぶ
53　裁判所の釈明義務（最二小判昭和39・6・26）●川嶋四郎

（５）自 白
54　間接事実の自白（最一小判昭和41・9・22）●伊東俊明
55　権利自白（最三小判昭和30・7・5）●齋藤　哲
56　自白の撤回の要件（大判大正4・9・29）●高田賢治

（１）訴訟における証明・事実認定
57　訴訟上の証明――ルンバール事件（最二小判昭和50・10・24）●上原敏夫
58　損害賠償額の算定（東京地判平成18・4・28）●草野芳郎
59　過失の概括的認定（最三小判昭和39・7・28）●春日偉知郎
60　過失の一応の推定（最三小判昭和43・12・24）●町村泰貴
61　証明妨害（東京高判平成3・1・30）●薮口康夫
62　相手方の主張立証の必要――伊方原発事件（最一小判平成4・10・29）●垣内秀介

（２）証明責任
63　証明責任の分配（1）――虚偽表示における第三者の善意（最三小判昭和35・2・2）●大村雅彦
64　証明責任の分配（2）――背信行為と認めるに足りない特段の事情（最一小判昭和41・1・27）●栗田　隆

（３）証拠調べ手続
65　反対尋問の保障（最二小判昭和32・2・8）●石田秀博
66　窃取された文書の証拠能力（神戸地判昭和59・5・18）●林　昭一

（４）各種の証拠調べ
67　証言拒絶事由（1）――公務秘密（最三小決平成17・10・14）●高見　進
68　証言拒絶事由（2）――報道記者の取材源（最三小決平成18・10・3）●岡田幸宏
69　文書提出命令（1）――自己専利用文書（最二小決平成11・11・12）●上野泰男
70　文書提出命令（2）――刑事訴訟関係文書（最三小決平成16・5・25）●遠藤賢治
71　文書成立の真正の推定（最三小判昭和39・5・12）●近藤隆司

（５）情報の獲得・保全
72　「証明すべき事実」の特定性――模索的証明（大阪地決昭和61・5・28）●平野哲郎
73　診療録の証拠保全の要件（広島地決昭和61・11・21）●畑　宏樹
74　弁護士会照会（最三小判昭和56・4・14）●椎橋邦雄

（１）申立事項と判決事項
75　損害賠償請求訴訟の訴訟物（最一小判昭和48・4・5）●堤　龍弥
76　引換え給付判決（最一小判昭和46・11・25）●我妻　学
77　消極的確認の訴えにおける申立事項（最二小判昭和40・9・17）●栂　善夫

（２）既判力の及ぶ判断事項
78　既判力の時的限界（1）――取消権（最一小判昭和55・10・23）●小松良正
79　既判力の時的限界（2）――建物買取請求権（最二小判平成7・12・15）●内山衛次
80　信義則による後訴の遮断（最一小判昭和51・9・30）●髙田昌宏
81　一部請求後の残部請求（①最二小判昭和37・8・10　②最二小判平成10・6・12）●河野正憲
82　標準時後の事情変更（1）――後遺症（最三小判昭和42・7・18）●髙地茂世
83　標準時後の事情変更（2）――将来の損害（最一小判昭和61・7・17）●三上威彦
84　争点効（最三小判昭和44・6・24）●松本博之
85　限定承認の蒸し返し――既判力に準ずる効力（最二小判昭和49・4・26）●菱田雄郷
86　確定判決と損害賠償請求（最三小判昭和44・7・8）●加波眞一

（３）判決効の及ぶ者
87　口頭弁論終結後の承継人（最一小判昭和48・6・21）●山本克己
88　債権者代位（大阪地判昭和45・5・28）●安達栄司
89　法人格否認の法理（最一小判昭和53・9・14）●三木浩一
90　反射効――不真正連帯債務（最一小判昭和53・3・23）●畑　瑞穂
91　反射効と共同訴訟（最一小判昭和51・10・21）●山本　弘

（４）判決によらない訴訟終了
92　刑事上罰すべき他人の行為による訴えの取下げ（最二小判昭和46・6・25）●石渡　哲
93　訴え取下げの合意の効力（最二小判昭和44・10・17）●松下祐記
94　訴訟上の和解と錯誤（最一小判昭和33・6・14）●高田裕成
95　和解契約の解除と訴訟の終了（最一小判昭和43・2・15）●中山幸二

（１）通常共同訴訟
96　通常共同訴訟人独立の原則――当然の補助参加（最一小判昭和43・9・12）●鶴田　滋
97　主観的追加的併合（最三小判昭和62・7・17）●小野寺　忍

（２）必要的共同訴訟
98　固有必要的共同訴訟の成否（1）――入会権確認の訴え（最一小判平成20・7・17）●山本　弘
99　固有必要的共同訴訟の成否（2）――共同相続人の一人による訴え（最一小判昭和31・5・10）●佐野裕志
100　固有必要的共同訴訟の成否（3）――共同相続人に対する訴え（最二小判昭和43・3・15）●間渕清史
101　固有必要的共同訴訟の成否（4）――遺産確認の訴え（最三小判平成元・3・28）●越山和広
102　必要的共同訴訟と上訴（最二小判平成12・7・7）●大渕真喜子

（３）補助参加
103　補助参加の利益（東京高決平成20・4・30）●勅使川原和彦
104　補助参加人に対する判決の効力（最一小判昭和45・10・22）●福本知行
105　訴訟告知と参加的効力（最三小判平成14・1・22）●和田吉弘

（４）独立当事者参加
106　独立当事者参加の可否（最三小判平成6・9・27）●高橋宏志
107　独立当事者参加における敗訴者の一人による上訴（最二小判昭和48・7・20）●山本和彦
108　独立当事者参加訴訟における2当事者間での和解（仙台高判昭和55・5・30）●山本克己

（５）共同訴訟参加等　
　 →Appendix35（共同訴訟参加と当事者適格）・36（多数当事者訴訟と上訴期間）参照

（６）訴訟承継
109　引受承継人の範囲（最三小判昭和41・3・22）●中島弘雅

（１）上訴の利益
110　上訴の利益――理由中の判断に対する不服（最三小判昭和31・4・3）●芳賀雅顯

（２）控訴審の審判の範囲
111　不服の限度――請求の予備的併合（最三小判昭和58・3・22）●岡庭幹司
112　不利益変更の禁止（1）――相殺の抗弁（最一小判昭和61・9・4）●青木　哲
113　不利益変更の禁止（2）――一部請求と相殺の抗弁（最三小判平成6・11・22）●八田卓也

（３）上 告
114　経験則違反と上告・上告受理申立て（最三小判昭和36・8・8）●杉山悦子
115　破棄判決の拘束力（最三小判昭和43・3・19）●日渡紀夫

（４）再 審
116　再審事由と補充性（最一小判平成4・9・10）●坂本恵三
117 再審の原告適格（最一小判昭和46・6・3）●森　　勇

Ａ1　非訟事件と手続保障（最三小決平成20・5・8）●佐瀬裕史

Ａ2　訴額の算定（最三小判昭和49・2・5）●田村陽子
Ａ3　管轄選択権の濫用（札幌高決昭和41・9・19）●田村陽子

Ａ4　表示の訂正（大阪地判昭和29・6・26）●田村陽子
Ａ5　選定当事者――和解権限（最三小判昭和43・8・27）●和田直人
Ａ6　当事者適格――相続財産管理人（最一小判昭和47・11・9）●和田直人
Ａ7　法人代表者の交替と通知（最三小判昭和43・4・16）●佐瀬裕史
Ａ8　法令による訴訟代理人（仙台高判昭和59・1・20）●和田直人
Ａ9　弁護士による代理――懲戒処分（最大判昭和42・9・27）●村田典子

Ａ10　子の死亡後の親子関係確認の利益（最大判昭和45・7・15）●村田典子
Ａ11　法人の理事会の決議の効力を争う訴え（最一小判昭和47・11・9）●村田典子
Ａ12　反訴の予備的反訴への変更（最二小判平成18・4・14）●村田典子

Ａ13　公示送達の不知と追完（最二小判昭和42・2・24）●村田典子
Ａ14　責問権の放棄・喪失（最二小判昭和50・1・17）●濵田陽子
Ａ15　秘密保持命令（最三小決平成21・1・27）●濵田陽子

Ａ16　当事者からの主張の要否（1）（最三小判昭和46・6・29）●園田賢治
Ａ17　当事者からの主張の要否（2）（最三小判昭和41・4・12）●園田賢治
Ａ18　職権による過失相殺（最三小判昭和43・12・24）●園田賢治
Ａ19　過失の自認の効力（東京地判昭和49・3・1）●河野憲一郎
Ａ20　擬制自白（最一小判昭和43・3・28）●河野憲一郎

Ａ21　集団訴訟における証明――大阪国際空港事件（最大判昭和56・12・16）●和田直人
Ａ22　証拠申出の撤回（最三小判昭和32・6・25）●吉田元子
Ａ23　証言拒絶事由――職業の秘密（最三小決平成19・12・11）●佐瀬裕史
Ａ24　証拠調べの必要性と即時抗告（最一小決平成12・3・10）●田村陽子

Ａ25　一時金賠償と定期金賠償（東京高判平成15・7・29）●河野憲一郎
Ａ26　既判力の時的限界――白地手形補充権（最三小判昭和57・3・30）●倉部真由美
Ａ27　一部請求後の残部請求（最二小判昭和32・6・7）●佐瀬裕史
Ａ28　既判力の縮減（最二小判平成9・3・14）●倉部真由美
Ａ29　目的物の所持者――登記名義人（大阪高判昭和46・4・8）●吉垣　実
Ａ30　訴え取下げと再訴の禁止（最三小判昭和52・7・19）●吉垣　実

Ａ31　主観的予備的併合（最二小判昭和43・3・8）●吉田元子
Ａ32　固有必要的共同訴訟――訴えの取下げ（最一小判昭和46・10・7）●園田賢治
Ａ33　共同訴訟人の一人の相手方への補助参加（最三小判昭和51・3・30）●河野憲一郎
Ａ34　債権者代位訴訟と独立当事者参加（最三小判昭和48・4・24）●手賀　寛
Ａ35　共同訴訟参加と当事者適格（最二小判昭和36・11・24）●手賀　寛
Ａ36　多数当事者訴訟と上訴期間（①最二小判昭和37・1・19　②最一小決平成15・11・13）●佐瀬裕史
Ａ37　訴訟承継の可否――会社法上の訴え（最大判昭和45・7・15）●濵田陽子
Ａ38　訴訟承継――権利譲渡人からの引受申立て（東京高決昭和54・9・28）●濵田陽子

Ａ39　控訴の利益（名古屋高金沢支判平成元・1・30）●倉部真由美
Ａ40　附帯控訴と請求の拡張（最二小判昭和32・12・13）●倉部真由美
Ａ41　上告受理――再審事由との関係（最二小判平成15・10・31）●倉部真由美
Ａ42　再審期間の始期（最二小判昭和52・5・27）●吉垣　実

抗告・少額訴訟
Ａ43　違式の裁判（最一小判平成7・2・23）●吉垣　実