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日本財政の現代史3

日本財政の現代史3 -- 構造改革とその行き詰まり 2001年~

財政学が見抜く小泉構造改革の本質

小西 砂千夫 (関西学院大学教授)/編・企画編集
井手 英策 (慶應義塾大学教授),諸富 徹 (京都大学教授)/企画編集


2014年05月発売
四六判並製カバー付 , 362ページ
定価 3,300円(本体 3,000円)
ISBN 978-4-641-16442-0
Modern History of Japan's Public Finance,3

財政・公共経済学
入門書・概説書

在庫なし
書評等 訂正情報

◆書斎の窓の「自著を語る」コーナーにて,著者が本書を紹介しています。 →記事を読む

小泉政権による構造改革以降,政権交代を経て,日本の財政,そして政治・経済・社会はどのように変質し,またいま変わろうとしているのか。制度や政策の動向と文脈を解明し,その実像をいきいきと描き出して,現代の難問に答える。

シリーズ「日本財政の現代史」全3巻
企画編集/井手英策・諸富 徹・小西砂千夫

日本はなぜ巨額の財政赤字を抱えることになったのだろうか。
小さな政府,低い税負担,政策金融や中央銀行による財政の強力な補完,こうした特徴はどのように形成されたのだろうか。
これらの「なぜ」に挑むため,日本財政のあゆみをひもとくテキスト・シリーズ。

■巻構成■
第1巻(1960~85年)では高度経済成長が軌道に乗り,石油危機を経て,その終焉があらわになった時期を,
第2巻(1986~2000年)では,プラザ合意以降の経済環境の変化,バブルの発生と崩壊という要因が絡み合う時期を,
第3巻(2001年~)では,経済のグローバル化が進み,空前の財政赤字が顕在化した小泉構造改革とその前後期を取り上げる。

■共通テーマ■
歴史の「縦串」と同時に,各巻を同一テーマの「横串」で貫く。財政運営,税制,公共投資,財政投融資,環境政策,社会保障,地方財政,国際比較,経済・社会構造,「構造」としての日本財政,以上10のテーマに即して,それぞれの時代の財政的特質を浮き彫りにする。

☆関連書籍:『日本財政の現代史1―土建国家の時代 1960~85年』
☆関連書籍:『日本財政の現代史2―バブルとその崩壊 1986~2000年』
目次
 序 章 構造改革とその行き詰まりの時代における財政運営(小西砂千夫)
 財政運営(1):第1章 自公連立政権下の財政運営(木村佳弘)
 財政運営(2):第2章 政権交代以後の財政運営(佐藤滋)
 税制(1):第3章 迷走する税制改革(根岸睦人)
 税制(2):第4章 社会保障・税一体改革の実現と国・地方の財源配分(小西砂千夫)
 公共投資:第5章 公共事業,不信と縮小の時代(吉弘憲介)
 財政投融資:第6章 政策金融改革(木村佳弘)
 環境政策:第7章 環境と財政のパースペクティブ(佐藤一光)
 社会保障(1):第8章 社会保障政策の展開過程(古市将人)
 社会保障(2):第9章 セーフティネットの動揺と社会保障改革(横山寬和)
 地方財政(1):第10章 小泉政権における地方分権改革と地方財政改革(細井雅代)
 地方財政(2):第11章 政権交代と地方分権改革(齊藤由里恵)
 国際比較:第12章 北欧諸国の財政運営(倉地真太郎・古市将人)
 経済・社会構造:第13章 震災復興と地方自治(佐々木伯朗)
 「構造」としての日本財政:第14章 日銀の「非伝統的金融政策」と財政(土橋康人)
 終 章 政権交代と統治構造の揺らぎのなかで(小西砂千夫)

書評等

※『地方財政』2014年9月号に,『日本財政の現代史』(全3巻)の書評が掲載されました。評者は,神野直彦・東京大学名誉教授。
※『月刊ガバナンス』2014年9月号「Reader's Library」で『日本財政の現代史』(全3巻)が紹介されました。
※『自治日報』2014年6月27日付3面「新刊紹介」で『日本財政の現代史』(全3巻)が紹介されました。

訂正情報

本書の目次viiページでの第3章のタイトルに誤りがありました。正しいタイトルは,「迷走する税制改革」です。お詫びして訂正いたします。

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