第一部 時効総論および時効総則上の問題 消滅時効制度の根拠と中断の範囲/時効学説の展開と現状/時効の機能の二面性と法的構成の一元性/時効の援用権者/時効援用権者論の展開と検討/民法一四八条の意味──時効中断の対象と効力の及ぶ範囲 第二部 取得時効 取得時効に関する判例法理の展開/取得時効と登記 第三部 消滅時効 消滅時効の起算点/消滅時効と除斥期間/不法行為損害賠償請求権の二重期間制限の構造──一期間二起算点の視角/不法行為損害賠償請求権の短期消滅時効/不法行為長期制限期間の起算点および適用制限に関する判例法理 第四部 時効法の国際的動向と立法的提言 時効法の国際的動向/時効総則の存在意義/時効の中断および停止の基本構想/損害賠償請求権の消滅時効規程の統一/債権時効 |