こちらのページでは、主に新入生のみなさまを対象に大学にはどんな授業があり、そこではどんな本が教科書として使われているのかを、ステップごとにわかりやすくご案内します。
Step 0. Introduction
大学と高校は何が違うのでしょう。学校へ行って、授業を受けて、課題をクリアする。広い意味では、大学での「学び」も高校の勉強と地続きでしょう。しかし、解答や解説が用意されている「勉強」中心の高校とは違い、大学は自ら考え解決していく力を身につける場です。それは、これから先の人生で困難に直面したとき、揺るがない「自分の核」を育むことかもしれません。
新しい「学び」への第一歩として、まずはこちらの本などはいかがでしょうか。
大学生活で不安や問題を抱えたときにお役立ち!
Step 1. Input
講義
1年生では基礎的なことを学ぶ科目が多く、また、一般的に自分で選択できる科目が少ないこともあり、大教室でたくさんの人と一緒に受ける講義がよく見られます。
【 指定教科書 】
あり
大学で使われる教科書には様々な種類があり、それぞれに個性があります。
なし
先生の作ったレジュメ、スライドのハンドアウトなどが配られることもあります。それでも、大体をつなげて授業をきちんと理解するには、本の力を借りましょう。
単著と共著の違いって?
→単著は1人の先生が書いた本のこと。共著には様々なパターンがありますが、例えば複数の先生がそれぞれの担当を受け持ち、打ち合わせをしながら書かれたものなどがあります。
著者名が「〇〇編」って書いてあるけど?
→「編」は、複数の先生が書いた本で、編者として取りまとめをされた先生に付くものです。
※書影画像は、各シリーズの主に刊行が新しいものの一例です。各シリーズ名をクリックすると、シリーズの書籍一覧ページをご覧いただけます。
図表やイラストが豊富・文章が平易
有斐閣ストゥディア
「ストゥディア」(studia)とはラテン語で熱意、情熱、学問、勉学を意味します。その学問と高校までの知識とがどう結びつくのかを理解しながら、じっくり思考を深めるためにまず手にとってほしい1冊です。
y-knot(ワイノット)
“学問を通して社会とつながろう”がコンセプトの,学部生向けテキスト・シリーズ。「当事者として,社会とつながる」「社会とつながり,他者と対話する」の2点を到達目標に,読者と学知との,さらには学びの先にある社会との結び目(knot)となります。
学問のド真ん中!定番書
有斐閣アルマ
アルマ(ARMA)とはラテン語で「道具・方策・手段」を意味します。多様化する大学カリキュラムのもとでの教えやすさ・学びやすさを追求し、豊かな情報量をコンパクトに収めています。
テキストブックス[つかむ]
基本科目の基礎知識の完全習得をめざしたテキスト。解説内容をミニマムに絞って学問の勘所がわかるようにしました。各章や各ユニットの相互関係をフローチャートなどで示し、ステップを踏みながら学問の仕組みを体得できます。
読み応えあり
LEGAL QUEST(リーガルクエスト)
法科大学院時代の今、法学部で習得しておくべき「基本とは何か」を追求したテキスト・シリーズ。判例・学説の理論状況を織り交ぜた丁寧な解説に定評があります。
New Liberal Arts Selection(ニューリベラルアーツセレクション)
当該分野を専攻する1年生が初めて出会う専門科目の教科書として、また2~4年生がひもとく基本書として、大学4年間、手元に置いてくりかえし読める本格テキストです。
自分にピッタリの本を探すには、こちらの「詳細検索」がとても便利です!
大学の授業に予習・復習は欠かせません。
“しっかり予習・きちんと復習”で授業の理解度を高めましょう。
【 六法・辞典も充実してます 】
【 法学を学ぶ人へ:雑誌も充実してます 】
判例学習書
START UP(スタートアップ)
はじめての判例学習のための新シリーズ。学習上の最重要判例を厳選し、1件1件をやさしく丁寧に解説することで、理解を徹底サポートします。
別冊ジュリスト判例百選シリーズ
判例学習用教材の大定番。各法律分野の重要判例を約100個に厳選し、事実の概要・判旨・解説という3要素から説明。判例の概要や意義・学説の動向等をつかむのに最適です。
定期雑誌
法学教室
法学部生を読者対象とし、基本7法を中心にリーガル・マインド養成という、法学教育の目的に資する学習法律雑誌です。
ジュリスト
「ビジネスロー」を中心とした特集と判例記事を中心に、日常業務に直接的に生かせる法律情報をお届けします。
授業で抱いた疑問は、なるべくその場で解決しておこう。
→まずは先生に聞いてみよう。理解がスムーズに進むよ。
→自分で調べてみようかなという場合に頼りになるのは…
→それでもつまずいてしまったら、Step3も見てみよう。
Step 2. Output
ゼミ
ゼミとは、ゼミナールの略で、先生と少人数の学生が集まって一緒に勉強や研究をする場です。ゼミでは、一方的に講義を聞くのではなく、自分で研究テーマを選び、主体的に研究・調査を行います。
【 テーマを選ぶ 】
まずは、自分にとって興味のあるテーマを見つけよう。気になるテーマが見つかったら、その本に挙げられた参考文献もチェックしてみよう。
参考になるのは…
別冊ジュリスト判例百選シリーズ
新・法律学の争点シリーズ
テーマが見つからないときは、過去の講義ノートも見返してみて。興味を惹かれる何かが見つかるかも。
【 テーマに沿って、研究・調査する 】
【 さらに深めて 】
さらなる高みを目指して、よりレベルの高い書籍にもチャレンジしてみよう。
参考になるのは…
New Liberal Arts Selection(ニューリベラルアーツセレクション)
さらに実践力に磨きをかけたいのなら、Step3を見てみよう。
Step 3. Self-Learning
ぽっぽーさんがお答えします!
シーン別学習法
大学では、講義を受けて終わりというわけではありません。講義をきっかけに知りたいことが増えたり、自分なりに考えたりすることが大切です。自分で勉強する際に助けとなる本を、ぽっぽーさんがシーン別にご紹介します。
シーン1 Step1でつまずいてしまった…
わからないコトバ、そのままにしてなかった?
用語を侮ってはいけません。
シーン2 Step2で身につけた実践力をさらに磨きたい
シーン3 最新の研究に触れたい
シーン4 違った角度から学問を見てみたい
先生たちの執筆にかける思いにも触れてみない?
→まずは、はしがきを読んでみよう。
→その思いをもっと知りたいのなら、『書斎の窓』がおすすめです。
シーン5 温故知新!名著に学びたい
シーン6 キャリアを考える
Step1~3のサイクルを繰り返し、学び続けることで理解が深まります。
大学は専門性を深めると同時に、新たな興味を見つけチャレンジできる場でもあります。大学での学びを通して、一生モノの「学ぶ力」を養ってください。