法律実務のパートナー

ジュリスト　1993年１月１-15日号(No.1015)

1992年12月25日　発売
定価 0円(本体 0円)

【特集】環境保護の新展開
　◇（座談会）地球サミットを終えて……加藤　一郎／近藤　次郎／中村　正三郎／森島　昭夫
　◇〈資料〉環境基本法制のあり方について（答申）〔中央公害対策審議会，自然環境保全審議会〕……
　◇公害・環境政策法制の推移と現状――公害対策から環境管理へ……原田　尚彦
　◇地球環境時代の環境行政……竹内　謙
　◇「環境問題」と国際人権法……初川　満
　◇環境基本法の制定問題……小早川　光郎
　◇日本の環境管理計画と課題……浅野　直人
　◇環境アセスメントをめぐる諸問題……礒野　弥生
　◇公害被害者救済のあり方――公健法と公害防止事業費事業者負担法を素材として……野村　好弘
　◇環境保護をめぐる法と経済――経済的手法導入の可能性……天野　明弘
　◇自然環境保全の法的手法――その欠陥と改善策……阿部　泰隆
　◇環境行政組織の問題点……宮崎　良夫
　◇新しい環境概念と法……畠山　武道
　◇環境訴訟と行政裁量……高橋　滋
　◇環境紛争の調整手続……岩田　好二
　◇環境刑法……山中　敬一
　◇環境時代の自治体環境政策……山村　恒年
　◇化学物質汚染のリスク管理……中杉　修身
　◇環境監査の展開……河野　正男
　◇国際環境協力の法的枠組の特質……山本　草二
　◇国際河川環境問題の法的手段……三本木　健治
　◇国境を越える原子力損害に関する賠償責任……道垣内　正人
　◇環境教育のあり方……阿部　治
　◇環境政策の近年の動向と課題……石野　耕也
　◇水質，土壌環境を巡る行政施策の動向……小林　正明
　◇大気汚染を巡る最近の状況について――窒素酸化物汚染を中心として……奥主　喜美
　◇通商産業省の環境施策……南　亮
　◇建設省の環境政策……清水　隆博
　◇運輸部門における環境政策について……三好　紳介
　◇森と水田が危ない……木下　敏之
　◇廃棄物対策の現状と課題……郡司　巧
　◇文部省における環境問題をめぐる施策について……栗山　雅秀
　◇公害・環境をめぐる課題と対策――地方自治体の取組み……猿田　勝美
　◇求められる民間の主体性とパートナーシップ――産業界および企業の取組み……山越　厚志
　◇（研究会）公害・環境判例の軌跡と展望……淡路　剛久／大塚　直／北村　喜宣／森島　昭夫
　◇公害・環境の民事判例――戦後の歩みと展望……大塚　直
　◇公害・環境の行政判例――戦後の歩みと展望……北村　喜宣
　◇（研究会）公害・環境判例の軌跡と展望――主要判例年月日別索引……

〔時の判例〕
　議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律により一個の宣誓に基づき同一の証人尋問手続においてされた数個の虚偽の陳述と同法６条１項違反の罪の罪数／議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律６条１項違反の罪として一罪を構成する数個の陳述の一部分についてされた同法８条（昭和６３年法律第８９号による改正前のもの）による告発の効力の及ぶ範囲――最３小判平成４・９・１８……龍岡　資晃／大谷　直人

〔商事判例研究〕
　◇写真植字機用文字書体の機械的複写行為と不法行為――写植機用文字書体事件――大阪地判平成元・３・８……田村　善之
　◇取締役の権利義務を有する者の対第三者責任――東京高判昭和６３・５・３１……小林　俊明
　◇優先権主張を伴う拡大された範囲の先願の地位とその基準日――東京高判昭和６３・９・１３……松尾　和子

〔労働判例研究〕
　上部団体役員の参加を理由とする団交拒否，高校訪問担当はずしと不当労働行為――大阪高判平成３・１１・２９（奈良学園（救済命令取消訴訟）事件）……香川　孝三

〔渉外判例研究〕
　色丹島沖での操業に日本の規制が及ぶ「日本国民の漁業」――ウタリ共同事件第１審判決――釧路地判平成３・２・１５……青木　隆

〔ＪＵＲＩＳＴ ＮＯＴＥ〕
　婚姻及び離婚制度の見直し審議に関する中間報告（論点整理）……法務省民事局参事官室

〔巻頭随想／随想〕
　◇サインの辞……谷　啓輔
　◇難に想う……高田　敏

〔租税判例研究〕
　関連会社に対する売上値引きの寄付金認定が支持され，右会社支援のため行われた取引より生じた売買損失の寄付金認定が取り消された事例――東京地判平成３・１１・７……武田　昌輔

〔民法研究会〕
　土地・建物の共同担保において建物が滅失し再築された場合と法定地上権の成否――東京地執行処分平成４・６・８……長谷川　貞之

〔憲法訴訟研究会〕
　懲罰的賠償と陪審の裁量の限界――ＰＡＣＩＦＩＣ ＭＵＴＵＡＬ ＬＩＦＥ ＩＮＳＵＲＡＮＣＥ， ＣＯ． Ｖ． ＨＡＳＬＩＰ， １１１ Ｓ． ＣＴ． １０３２ （１９９１）……木下　毅

〔海外法律情報〕
　◇韓国――迷走する安企部法改正問題……三満　照敏
　◇フランス――マ条約批准のための憲法改正……時本　義昭
　◇カナダ――憲法改正合意に対するレファレンダム……齋藤　憲司

〔ＪＵＲＩＳＴ ＴＯＰＩＣＳ〕
　ペルー選挙でフジモリ政権圧勝／個人社会重視を訴える国生審答申／宮沢政権の再選戦略／ＯＤＡをめぐる外務省の思惑……

〔ＪＵＲＩＳＴ ＫＥＹ ＷＯＲＤ〕
　地興（じおこし）――不動産の権利調整……升田　純

〔ジュリスト法律相談〕
　遺言の内容と文言の趣旨……有吉　春代