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現代大阪経済史

現代大阪経済史 -- 大都市産業集積の軌跡

日本経済の将来を見据えるために

沢井 実 (南山大学教授・大阪大学名誉教授)/著


2019年09月発売
A5判上製カバー付 , 340ページ
定価 6,600円(本体 6,000円)
ISBN 978-4-641-16549-6
Economic History of Contemporary Osaka:♀The Trajectory of Industrial Clusters in Metropolitan Area

経済史

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なぜ地盤沈下は止まらないのか──戦中・戦後から90年代にかけての大阪経済の歩みをつぶさにたどり,日本の製造業の行く末,そして日本経済の将来を占う。大阪経済を支えたものづくり産業の軌跡を追いつつ,地域経済政策の実態を探究する。

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目次
序 章 現代大阪経済史から学ぶもの
 1.大阪経済と日本経済の相似性
 2.本書の構成
第1 章 戦時期の大阪経済
 1.戦時期の部門別生産動向
 2.大阪陸軍造兵廠の存在
 3.主要軍需会社・工場の動向
 4.戦時下の「関西五綿」
第2 章 大阪の産業復興政策──1940 年代後半期
 1.中小商工業調査からみた大阪府機械金属業界の実情
 2.大阪府産業再建審議会の活動
 3.大阪府産業再建推進本部の活動と大阪市の工場診断制度
 4.大阪府工業奨励館堺分館の活動
 5.大阪府経済復興五ケ年計画の立案
第2 章付論 機械器具工場の民軍転換・軍民転換に関する資料──兵庫県の事例
第3 章 大阪府総合科学技術委員会の活動──1940 年代後半・50 年代
 1.大阪府総合科学技術委員会の設置
 2.大阪府総合科学技術委員会の活動
 3.専門部会の活動
第4 章 特需生産から防衛生産へ──大阪府の場合
 1.特需生産と大阪府の位置
 2.大阪府における特需生産の推移
 3.特需生産の縮小と防衛生産の始まり
 4.高度成長の開始と防衛生産の帰趨
第5 章 船場八社の再編と関西五綿の総合商社化──1950 年代
 1.繊維商社の経済的打撃と救済策
 2.船場八社と関西五綿を分けたもの
 3.関西五綿発展の一要因
 4.関西五綿における格差拡大要因
第6 章 堺泉北臨海工業地帯造成の歴史的意義
 1.臨海工業地帯造成構想の登場
 2.大阪府議会での議論
 3.堺泉北臨海工業地帯の形成
 4.堺泉北臨海工業地帯の全国的位置
 5.堺泉北臨海工業地帯と公害
 6.堺泉北臨海工業地帯の評価
第7 章 高度成長期における産業集積地の発展──布施市・高井田地区を中心に
 1.高度成長前夜
 2.高度成長期における布施市の工業発展
 3.布施発条工業所からの独立創業
 4.高井田地区における機械金属工場の動向
 5.貸工場の意義
 6.高井田地区における大中規模工場の動向
第8 章 革新府政の環境・産業政策
 1.黒田府政の登場と第1 期目の諸施策
 2.第2 期目の諸施策とその評価
 3.大阪府財政の推移
 4.「工場三法」と革新府政
 5.革新府政の終焉
第9 章 保守府政下の大阪経済──1980 年代を中心に
 1.産業振興政策の提示
 2.大型プロジェクトの推進
 3.産業構造の変化
 4.製造業の動向
 5.卸売・小売業の動向
 6.サービス産業の動向
第10 章 大阪経済の縮小
 1.1990 年代の大阪経済
 2.電機産業の動向
 3.本社機能の東京移転
 4.金融業の動向
 5.サービス業の動向
 6.産業集積の縮小
 7.縮小のなかでの強靭性と革新
終 章 日本経済の将来としての大阪経済
1.各章の検討結果
2.大阪経済の困難さが映し出す日本経済の将来

書評等

※『経営史学』56巻3号(2021年12月)に書評が掲載されました。評者は,木山実・関西学院大学教授。
※『中小企業季報』(2020年第3号)に書評が掲載されました。評者は,桑原武志・大阪経済大学経済学部教授。

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